数日前の話になるんですが、遊戯王OCG公式Q&A(データベース)にて、コントロール奪取に関する裁定に色々と変化があったので、そちらについて記しておきます。
リミットレギュレーション改訂直前の裁定変更という事で、改訂内容にこれら変更に関するカードが含まれてそうな予感がしますね……(具体的に言うと《強奪》とか解除されそうー)。
―――では行く。
コントロール奪取に関する裁定変更
「精神操作」に関する裁定
(1):相手フィールドのモンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターのコントロールをエンドフェイズまで得る。
この効果でコントロールを得たモンスターは攻撃宣言できず、リリースできない。
「精神操作」の効果でコントロールを得た表側表示モンスターが、その後に裏側守備表示になった場合、適用されている効果はどうなりますか?
Question
「精神操作」の効果で相手モンスターの表側表示モンスターのコントロールを得ました。その後にコントロールを得たモンスターが裏側守備表示になった場合、適用されている効果はどうなりますか?
Answer
『コントロールをエンドフェイズまで得る』効果は適用されたままですが、『この効果でコントロールを得たモンスターは攻撃宣言できず、リリースできない』効果の適用はなくなります。
(そのコントロールはエンドフェイズまで得たままですが、リリースできるようになり、その後攻撃表示になった場合には攻撃宣言もできるようになります。)なお、「精神操作」で裏側守備表示のモンスターのコントロールを得た場合、『この効果でコントロールを得たモンスターは攻撃宣言できず、リリースできない』効果は適用されたままです。(その後に表側表示になった場合も、モンスターゾーンに表側表示で存在する限り攻撃宣言及びリリースを行うことはできません。)
裏側になる事で、攻撃・リリース不可等の効果の適用は無くなるけど、コントロール奪取(エンドフェイズまで)は確定したままって感じですね。
「人造人間-サイコ・レイヤー」に関する裁定
ランク6/闇属性/機械族/攻2400/守1500
レベル6モンスター×2
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードのX素材を1つ取り除き、
相手フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターのコントロールをエンドフェイズまで得る。
この効果でコントロールを得たモンスターは効果を発動できず、攻撃宣言できない。
(2):フィールドに罠カードが存在する場合に発動できる。
自分フィールドのモンスター1体をリリースし、
フィールドの表側表示のカード1枚を選んで破壊する。
「人造人間-サイコ・レイヤー」の①の効果が適用されたモンスターが裏側守備表示になった場合、適用されている効果はどうなりますか?
Question
「人造人間-サイコ・レイヤー」の①の効果によって、相手モンスターのコントロールを得ました。その後にコントロールを得たモンスターが裏側守備表示になった場合、適用されている効果はどうなりますか?
Answer
『コントロールをエンドフェイズまで得る』効果は適用されたままですが、『この効果でコントロールを得たモンスターは効果を発動できず、攻撃宣言できない』効果の適用はなくなります。
(そのコントロールはエンドフェイズまで得たままですが、効果の発動及び攻撃宣言は行うことができるようになります。)
コチラも《精神操作》と同じ処理です。
「グレイドル・アリゲーター」に関する裁定
星3/水属性/水族/攻 500/守1500
(1):自分のモンスターゾーンのこのカードが
戦闘または魔法カードの効果で破壊され墓地へ送られた場合、
相手フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。
このカードを装備カード扱いとしてその相手モンスターに装備する。
(2):このカードの効果でこのカードが装備されている場合、
装備モンスターのコントロールを得る。
このカードがフィールドから離れた時に装備モンスターは破壊される。
「グレイドル・アリゲーター」等を装備しているモンスターが、その後に裏側守備表示になった場合、どうなりますか?
Question
「グレイドル・アリゲーター」、「グレイドル・コブラ」、「グレイドル・イーグル」が装備されているモンスターが、その後に発動した「月の書」の効果によって裏側守備表示になった場合、適用されている『②:このカードの効果でこのカードが装備されている場合、装備モンスターのコントロールを得る。このカードがフィールドから離れた時に装備モンスターは破壊される』効果はどうなりますか?
Answer
「グレイドル・アリゲーター」等を装備しているモンスターが裏側守備表示になった場合、そのモンスターは装備カードを装備できない状態となりますので、その「グレイドル・アリゲーター」等は破壊されます。その際には、「グレイドル・アリゲーター」等の効果の対象から外れていますので、『このカードがフィールドから離れた時に装備モンスターは破壊される』処理によって破壊されることはありません。なお、『装備モンスターのコントロールを得る』効果の適用がなくなるため、そのモンスターのコントロールは相手に戻ります。
今までの感覚だとコントロール奪取したままになっていましたが、今後はコントロールがもとに戻る処理になったようです。この手の対象にとり続けるカードは一括で変更された様なので、グレイドルは全体的に弱体化を食らった印象ですね。
「大捕り物」に関する裁定
(1):相手フィールドの表側表示モンスター1体を対象としてこのカードを発動できる。
そのモンスターのコントロールを得る。
そのモンスターは自分フィールドに存在する場合、攻撃できず、効果を発動できない。
そのモンスターがフィールドから離れた時にこのカードは破壊される。
「大捕り物」の効果の適用後、対象のモンスターが裏側守備表示になった場合、適用されている効果はどうなりますか?
Question
相手のモンスターゾーンに表側表示で存在するモンスターを対象として、「大捕り物」の『①:相手フィールドの表側表示モンスター1体を対象としてこのカードを発動できる。そのモンスターのコントロールを得る。そのモンスターは自分フィールドに存在する場合、攻撃できず、効果を発動できない。そのモンスターがフィールドから離れた時にこのカードは破壊される』効果を発動し、コントロールを得ています。その後に、対象のモンスターが裏側守備表示になった場合、適用されている「大捕り物」の効果はどうなりますか?
Answer
「大捕り物」の効果によってコントロールを得ているモンスターがその後に裏側守備表示になった場合、そのモンスターは「大捕り物」の対象から外れます。よって、『そのモンスターのコントロールを得る』効果の適用はなくなり、そのモンスターのコントロールは相手に戻ります。
また、『そのモンスターは自分フィールドに存在する場合、攻撃できず、効果を発動できない』効果の適用もなくなりますので、攻撃や効果の発動も行える状態になります。なお、「大捕り物」は魔法&罠ゾーンに表側表示で残り、『そのモンスターがフィールドから離れた時にこのカードは破壊される』処理が適用されることもなくなります。
使用頻度的に考えるとこのカードが一番影響を受けてる為、例としては一番適していますね。今までは奪ったままになってたのでこれは要注意!
「調律師の陰謀」に関する裁定
相手フィールド上にシンクロモンスターが特殊召喚された時に発動する事ができる。
そのシンクロモンスター1体のコントロールを得る。
この効果でコントロールを得たモンスターは破壊された場合ゲームから除外される。
そのモンスターがフィールド上に存在しなくなった時、このカードを破壊する。
「調律師の陰謀」の効果によってコントロールを得たモンスターが裏側表示になった場合、どうなりますか?
Question
「調律師の陰謀」の効果によってコントロールを得たシンクロモンスターが裏側表示になった場合、そのシンクロモンスターのコントロールはどうなりますか?
Answer
「調律師の陰謀」の効果によってコントロールを得たシンクロモンスターが裏側表示になった場合、「調律師の陰謀」の効果の対象から外れるため、そのシンクロモンスターのコントロールは相手に戻ります。また、そのシンクロモンスターが破壊される場合でも、ゲームから除外されることもなくなります。
なお、「調律師の陰謀」は魔法&罠ゾーンに表側表示で残り、『そのモンスターがフィールド上に存在しなくなった時、このカードを破壊する』処理が適用されることもなくなります。
シンクロ期以前から遊んでるプレイヤーじゃないと把握すらして無さそうなカードですね。滅茶苦茶久しぶりに見ました。
「強奪」の解禁が噂されていますねぇ
このタイミングでの大規模な裁定変更……。
巷では「強奪」の解禁が噂されていますが、……果たして⁉
コメント
裏→表の場合はリセット無し。
表→裏の場合はコントロール以外リセット、
但し表側表示で効果を適用してる魔法・罠カード(装備、永続)によってコントロールを得てたモンスターは全てリセット…って認識でいいんですかね。
装備や永続はそれ以外と違い発動時にチェーンして破壊されたら効果を適用できないって共通認識でしたので覚えやすいが、そうなると同じ処理の仕方をするフィールド魔法(天魔の聲選器-『ヴァルモニカ』のみ該当)やP効果(現在は存在してないようですが)によってコントロールを得たモンスターもワニや大捕り物と同様の処理になりそうですよね。
因みに気になって調べたのですが2017年3月24日に記載された銀河眼の光波竜の裁定でも既にサイコ・レイヤーと同様の処理の仕方が書いてあったので今回の裁定変更に伴い統一したのかなと思いました。
永続効果のコントロール変更効果は永続効果の挙動に統一された
理屈としてはこの裁定の方が正しいんだけど、旧裁定を前提としたデッキもあるからサイレント変更するのは流石に…ってなった
ネオスロードやレヴェルゼブルが来るからこの機会に統一しようとしたんだろうけど
発動時のみ対象を取るコントロール奪取→裏になっても戻らない
発動後も対象に取り続けるコントロール奪取→裏になった瞬間に戻る
さり気に一番被害受けたのはオリジナルの霊使いだと思う