先日行われた『YCSJ大阪2019』にて、ベスト32という見事な功績を残されたLボウさんからお話を伺う機会をいただけました。
「魔鍾洞」+「RR」・・・その気になる全貌をロングインタビューにてお届けします。
※:Lボウさんの肉声を大事にする為、できうる限り原文(インタビューの解答)そのままで掲載しています。
遊戯王・遊戯王OCGとの出会い
Q:Lボウさんの遊戯王・遊戯王OCGとの出会い等、差し支えなければ教えてください
私は初代どストライクの世代なのでジャンプで読んでいた世代ですw
OCGに初めて触れたのは小学生低学年ですが、中学に入ると同時に一度カードからは離れてしまいました。
・・・復帰したのが2018年4月なんで、実は1年くらいしか真面目にやっていないです。何か申し訳ない・・・。
RRとの出会い・この企画の経緯
Q:RRとの出会いをお聞かせください
RRはアニメで観た時にカッコ良いなと思っただけで、特にデッキを作ろうとは思いませんでした。
元々組んでいたのは「月光RR(アザトート型)」で、その後、「月光」を純構築にした流れで余ったRRと幻影新規でラウンチ型の「幻影RR」を作りました。
しかし、事故が多すぎたので「純RR」にし、それだけではガチ戦に耐えられず「魔鍾洞RR」という今の流れに落ち着きました。
使用デッキの変化:月光RR → ラウンチ型幻影RR → 純RR → 魔鍾洞RR
Q:今回の企画に至った経緯など、個人的に興味があるのでお聞かせください(興味津々)
自分の動画だけでは全てを話しきれず消化不良でした(動画は記事最後)。
そこで仕事中の暇つぶしにネットサーフィンをしており(!?)、いつも見ている【遊戯王の軌跡】さんがRR好きでよく記事にしていることをふと思い出しました。
記事にするなら【遊戯王の軌跡】さんでと思ったことがきっかけです。あと、《魔鍾洞》への感想が私と似ていたから否定されないと思いましたw
(・・・ここで管理人心の中でガッツポーズ)
YCSJでRRを使う事を決めた最大の理由
Q:YCSJでRRを使う事を決めた最大の理由は何でしょうか?
一番の理由は、柔軟な対応能力があり、相手に正常な思考をさせない地雷デッキだったからです(相手の知らないカードを使って展開することで、読み合いだけでも有利に立とうと考えました)。
あの大きな大会で知らないカードを使われたらびっくりして誰でもプレミしますw
使っている私自身がとにかく経験値不足なので、環境デッキを握ってもプレイングという面でCS常連の方には絶対に勝てないと考えました。
魔鍾洞を使ったRR考案のきっかけ
Q:魔鍾洞を使ったRRデッキを考案・使用を決めるまでの経緯を教えてください
きっかけは公認などでYCSJに向けて調整していく中、「純RR」だと相手ターンに相手へ干渉する能力が無さ過ぎることに気づいたことです。
《レディネス》,《ブースター》だけだと押しつぶされてしまいますし、手札にRUMが来なければ《アルティメットファルコン》さえ出せない貧弱な先行展開に頭を悩ませていました。
しかも、大体気付くとエクストラモンスターゾーンに《レヴォリューションファルコン》が単騎という孤軍奮闘状態。
・・・そこでRRの邪魔をせず、かつ延命・遅延・妨害できるカード探して魔鍾洞にたどり着きました。
構築・回し方のポイント
Q:構築のポイント・大事にしている事を教えてください
構築のポイントは、あくまで「RR」が主役であることです。
《魔鍾洞》を採用するとどうしてもそちらが目立ってはしまいますが、使わないで勝てるのであればそれに越したことはありません。
・・・必要であれば使う。それがこのデッキにおける《魔鍾洞》の役割です。
メインデッキについて
Q:メインの構築・採用カードのお話をお聞かせください
RRモンスターの下級は実践で使えるものはすべて採用しました。必要なRRを入れるとこのくらいの枚数になります。
手札誘発は最低限の枚数、かつ初手に70%で来るくらいの枚数にしようと考えましたので、《うらら》と《増殖するG》をフル採用。
RUMは初手に必ず1枚欲しいので、初手に引ける確率が60%程度になるような枚数に調整しました。特に継戦能力・適応力を高める為の《ソウル・シェイブ・フォース》は3枚必須です。
Q:魔鍾洞が2枚である事に理由はありますか?
《魔鍾洞》2枚の理由は、3枚使うことはイメージできなかった事と、2枚を使っている時には勝敗が決しているという考えからです。
Q:ブラック・ガーデンの用途についてお聞かせください
《ブラック・ガーデン》は、無理やり相手のモンスターを増やした後に、《魔鍾洞》に貼り替えて誘発のケアをしつつ、《レヴォリューションファルコン》,《フォートレス》によるキルに使います。
Q:罠カードの採用基準・枚数についてお聞かせください
《メタバース》3枚だけでは《魔鍾洞》を使えずに負ける危険性があった為、多様性のある《トラップトリック》を採用しました。
《トラップトリック》を採用すれば《魔鍾洞》は実質7枚体制になりますし、状況に応じて《無幻泡影》や《ゴッドバード・アタック》に変換すれば腐る心配もありません。
エクストラデッキについて
Q:EXデッキの構築・採用カードのお話をお聞かせください
《レヴォリューション・ファルコン》と《エアレイド》の2種は積極的に使うカードなので厚めに採用しています。
《DDD双暁王カリ・ユガ》は相手の《魔鍾洞》対策として採用しています。展開方法はランク6に《ソウル・シェイブ・フォース》を使うだけです。
このエクストラデッキならば《ファジー》による誓約も全く気になりません。
回し方のポイント
Q:実際にデッキを回す際に注意・意識している事はありますか?
《墓穴の指名者》不在を補う為、相手の誘発を撃たれても良いモンスターに誘導する事です。
例えば、確実に《アーセナル》までいける手札であれば、わざと《トリビュート》,《ミミクリー》,《フォース》のサーチを多く見せる等、とにかく相手に自分の優先行動が悟られないように動きます。
あとは、どうしても展開に必要なポイントへ誘発を撃たれたら大人しく《魔鍾洞》を張って相手にターンを返すなど、とにかく速攻でキルされないようにする事が大事になります。(例:バニシングに増G撃たれたらフォースまでは展開して魔鍾洞でお茶を濁す)。
苦手なデッキ得意なデッキetc
Q:苦手なデッキ・得意なデッキはありますか?
得意なデッキもないですが、苦手なデッキも特にありません。強いて言えばメタビートでしょうか?
とにかく魔法を使えなくなるのが辛いので、《王宮の勅命》を積んでいるデッキが苦手です。
・・・ガンドラとかは論外ですけど。
先行を取って《アルティメットファルコン》さえ出せれば、壊獣されない限り結構頑張ってくれます。
なお、YCSJ本番では、じゃんけんが9戦9敗で先行1回だけだったのでめちゃめちゃ苦労しました。先行展開されて蓋をされて、《魔鍾洞》が通るまでひたすら相手の妨害を使わせ続けました・・・。
YCSJ、ベスト32になった今
Q:YCSJ、ベスト32となった今の率直な気持ちをお聞かせください
ベスト32になれたのは、組み合わせに恵まれた事が大きな理由の一つと思っています。
《王宮の勅命》を積んでいる事の多い「サブテラー」・「オルターガイスト」・「転生炎獣」と予選で当たらず、メタを張っていた「オルフェゴール」・「サンドラ」とマッチングしたのはラッキーでした。
対戦相手:サイバー〇,オルフェ〇,オルフェ〇,守護龍〇,サンドラ〇,魔術師〇,オルフェ〇,オルフェ〇,サンドラ〇,転生炎獣×
でも何度も「オルフェ」の最大展開を見るのはやっぱり精神的に来るものがありますね・・・。
ベスト16をかけたデュエルでは、「転生炎獣」に先行を取られ、《王宮の勅命》を使われて負けました。
全体的に相手の妨害をうまく誘導できたかな・・・と思います。
RRのここが最高
Q:RRのここが最高だな!ってポイントはどこですか?
RUMで進化させるって最高にカッコよくないですか?
育成ゲームをしている感覚ですかねwあとはエクシーズモンスターがカッコよい!それに尽きます!!
最後に…
Q:最後に何か一言お願いします。
RRは爆発力もあり、柔軟性もある良いデッキです。
このデッキはサイドデッキを変えることでいくらでも化ける可能性を秘めているので、今後も公認大会などで煮詰めていきたいと思います。まぁ、《魔鍾洞》が禁止にならなければですけど(笑)
宣伝になってしまいますが、私の動画でも解説をしていますのでもしよければ見てください。ありがとうございました。
最後になりましたが、大舞台でベスト32という功績、本当におめでとうございます。
そして、その紹介の場として私のブログを選んでくれた事に心からの感謝を・・・(本当に本当に感動しました)。
※:動画のチェック・・・管理人からも強くお願いしておきます!
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LボウさんのYoutubeチャンネル
コメント
ほえ~!面白い記事と企画でした!
先日記事にしていたカリ·ユガが採用されていたり、RR一色だったり、このサイトにぴったりですね。
とても面白い記事でした。
これは…目から鱗ですね。やっぱり魔鍾洞入れようかな…
RRメインではありますが、いろんなテーマデッキに応用できそうな話や発想ばかりで、とても勉強になりました
あとステンレス製レッドアイズおめでとうございます
勉強になりました。