今日は、「ヴァンパイア」新規カード《ヴァンパイアの幽鬼》を使った感想を綴ってみました。
『ダーク・セイヴァーズ』の強化の方向性(※特に眷属と使い魔)を見た段階で、いつかこんな日がくるんじゃないか……って懸念は既にありましたが、遂にその時が来たようです。
……ヴァンパイアデッキにおける汎用アンデット族サポートの立ち位置を改める刻、来たる!
大げさに感じるかもしれませんが、それ位《ヴァンパイアの幽鬼》ってカードの登場は大きかったと管理人は感じています。
ヴァンパイアの幽鬼|使い方・考察
星3/闇属性/アンデット族/攻1500/守 0
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが召喚に成功した場合、手札及び自分フィールドの表側表示のカードの中から、このカード以外の「ヴァンパイア」カード1枚を墓地へ送って発動できる。デッキからレベル4以上の「ヴァンパイア」モンスター1体を手札に加え、デッキからレベル2以下の「ヴァンパイア」モンスター1体を墓地へ送る。
(2):自分・相手のメインフェイズに、墓地のこのカードを除外し、500LPを払って発動できる。「ヴァンパイア」モンスター1体を召喚する。
☆コストとして自身以外の「ヴァンパイア」カードを要求される
☆墓地効果で自分・相手のメインフェイズに「ヴァンパイア」モンスターを召喚出来る新ムーブ搭載!
「ヴァンパイア」全体の強さを底上げする強化
《ヴァンパイアの幽鬼》の登場が【ヴァンパイア】に与えた影響は、とてもじゃないけど一言では語り切れないものなので、使っていて気付いた事などを少しずつピックアップしてみました。探せばまだまだ出てくるでしょうけど、現状は以下の3つが特に印象深かったポイントとなります。
使い魔と眷属が重要である事は未だ変わりない
星1/闇属性/アンデット族/攻 500/守 0
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが特殊召喚に成功した場合、500LPを払って発動できる。
デッキから「ヴァンパイアの使い魔」以外の「ヴァンパイア」モンスター1体を手札に加える。
(2):このカードが墓地に存在する場合、手札及び自分フィールドの表側表示のカードの中から、
「ヴァンパイア」カード1枚を墓地へ送って発動できる。
このカードを特殊召喚する。
この効果で特殊召喚したこのカードは、フィールドから離れた場合に除外される。
星2/闇属性/アンデット族/攻1200/守 0
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが特殊召喚に成功した場合、500LPを払って発動できる。
デッキから「ヴァンパイア」魔法・罠カード1枚を手札に加える。
(2):このカードが墓地に存在する場合、手札及び自分フィールドの表側表示のカードの中から、
「ヴァンパイア」カード1枚を墓地へ送って発動できる。
このカードを特殊召喚する。
この効果で特殊召喚したこのカードは、フィールドから離れた場合に除外される。
《ヴァンパイアの幽鬼》が【ヴァンパイア】というテーマに与えた影響が如何に大きくとも、《ヴァンパイアの使い魔》と《ヴァンパイアの眷属》が重要である事は未だ変わりない事実です。
むしろ、《ヴァンパイアの幽鬼》の登場で、初動コスト(ヴァンパイアカード)の内容にまで意識を向ける必要が出てきた為、以前よりも重要度は更に上がっていると言って良いでしょう。
使い魔or眷属をコストで墓地に送り、幽鬼の効果で足りない方を墓地に送る。……これこそが【ヴァンパイアデッキ】における最強初動であると強く実感する事が出来ました。
「シャドウ・ヴァンパイア」が若干使いやすくなった印象
《ヴァンパイアの幽鬼》を使うに辺り、まず最初に行ったのが「ヴァンパイア」モンスターの再評価。登場当時は使い辛かったアレやコレが、幽鬼の登場で色々改善されているのは本当に面白い!
そんな中から個人的にイチオシしたいのが、第8期(SHADOW SPECTERS|シャドウ・スペクターズ)で登場した《シャドウ・ヴァンパイア》です!
星5/闇属性/アンデット族/攻2000/守 0
このカードをX召喚の素材とする場合、闇属性モンスターのX召喚にしか使用できない。
(1):このカードが召喚に成功した時に発動できる。手札・デッキから「シャドウ・ヴァンパイア」以外の闇属性の「ヴァンパイア」モンスター1体を特殊召喚する。この効果で特殊召喚に成功したターン、そのモンスター以外の自分のモンスターは攻撃できない。
手札・デッキから闇属性の「ヴァンパイア」モンスターを特殊召喚するという強力なリクルート効果を持つカードですが、リクルートしたモンスター以外が殴れなくなるという重すぎるデメリットを抱えている為、中々に厳しい評価を下さざるを得ない1枚でした。
……しかし、《ヴァンパイアの幽鬼》の効果で、相手ターン召喚が可能になった事で、デメリットを気にせず運用できるシーンが純粋に増えました。
まぁ、それでも優先度はかなり低い方だとは思いますが、以前よりは格段に使い易くなっているのは確かだと思うので、機会があれば使ってみたい1枚です。
相手ターン「ヴァンプ・オブ・ヴァンパイア」という名の必殺技
星7/闇属性/アンデット族/攻2000/守2000
(1):このカードが召喚に成功した時、
または自分フィールドに「ヴァンパイア」モンスターが召喚された時に、
このカードより攻撃力が高い相手フィールドのモンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを装備カード扱いとしてこのカードに装備する。
この効果は1ターンに1度しか使用できない。
(2):このカードの攻撃力は、このカードの効果で装備したモンスターの元々の攻撃力分アップする。
(3):このカードの効果で装備カードを装備したこのカードが墓地へ送られた場合に発動する。
このカードを墓地から特殊召喚する。
今回新たに増えたムーブの中でも、特に注目されそうなのがコチラ!
《ヴァンプ・オブ・ヴァンパイア》は、このカードより攻撃力が高い相手フィールドのモンスターを装備化するという強力な効果を持つモンスターなのですが、発動条件がかなり限定的(このカードが召喚に成功した時、または自分フィールドに「ヴァンパイア」モンスターが召喚された時に)な為、先攻で使うのが困難だったのですが、これも幽鬼のおかげで改善できています。
相手のメインフェイズに、相手の盤面を見ながらヴァンプを召喚するという暴力!
攻撃力の数値に気を配る必要はありますが、相手のラドン展開(幻獣機アウローラドン)等に叩きつけてやると面白い事になりそうです(∩´∀`)∩
デッキ内の「ヴァンパイア」カード占有率が重要視される新規
ここまで《ヴァンパイアの幽鬼》を褒めに褒めちぎってきましたが、勿論気になる点もあります。
それは、効果に「ヴァンパイア」カードを指定するが故の、アンデット族のジレンマ!
アンデット族と言えば、《不知火の隠者》,《ユニゾンビ》,《馬頭鬼》,《牛頭鬼》,《アンデットワールド》と言った種族汎用サポートを使える事が強みの一つになっている種族ですが、【ヴァンパイア】に関して言えば、その強みから少しずつつ決別しつつある印象があります。
具体的に言うと、《ヴァンパイアの幽鬼》を使う為には、デッキ内の「ヴァンパイア」カードが濃くないと駄目な訳で、半端に色々混ぜると、今まで以上に事故るって話です。
現に、今回の新規で初動パーツを見直した人はかなりいた様なので、【ヴァンパイア】というデッキは、今後更に独自の路線を歩む事になりそうですね(管理人も隠者,馬頭鬼等を抜きました)。
ここ最近のヴァンパイア強化が遂に軌道に乗った印象
『デッキビルドパック ダーク・セイヴァーズ』移行、ちょっとずつ強化を重ねてきた【ヴァンパイア】でしたが、約4年の歳月をかけて、ようやくゴールの方向性が定まって来た感じがします。
一般的なアンデット族デッキとは別の道を選ぶことになりそうですが、これはこれで良き!
まぁ、ヴァンパイアってモチーフ的にも排他的な印象が強いし、独自の道を行く方がそれっぽい気がしますね(∩´∀`)∩
コメント
ヴァンパイアデッキはもう脳死で隠者ユニゾン馬頭セットとアンワ関連のカード入れてましたけど、確かに初動がそこそこ事故るんですよね…(素人
ただ隠ユ馬セットはやっぱり便利だし、ドーハアンワも制圧力高いしですごい悩みます
ヴァンパイアの魔法罠って低レベル組の蘇生コストで捨てること多い割に、墓地効果何もないのがちょっと損してる感あって辛いですw
アンデはドーハアンワ出張させると特化させた方が強くなるのが困ります
不知火も魔妖もリヴェンデットも面白い動きで触ってて楽しいんだけどね
各カテゴリーで隠者ユニゾン馬頭セットと決別できる日を願ってます
最近だとゴーストリックもセイレーンを使うには、ゴーストリック多めにしなければならないから、純構築の方が良くなったので、ちょっと気持ちも分かる。
ただ、隠者ユニゾン馬頭のアンデ出張セットがあると、例えばワイトの場合、フルモン(ほぼモン)ができて楽しい。出張がなく、純構築もいいものだけど、禁止・制限くらわない程度なら、歓迎で良いと思う。