【遊戯王】儀式召喚進化の軌跡|スカルライダーから始まったOCG青の系譜

2022年10月15日発売『フォトン・ハイパーノヴァ』で【リチュア】が強化されるという事で、ちょうど良い機会ですし、『儀式召喚』と、その進化の軌跡について振り返ってみました。

遊戯王的に最古の儀式モンスターは《カオス・ソルジャー》で間違いないんですが、OCG的に一番古いのは実は《スカルライダー》なんですよね(笑)。

―――でも、儀式モンスターと言えば、やっぱり《カオス・ソルジャー》って人は多いと思うので、ここは敬意をもって《カオス・ソルジャー》を掲げさせていただきました。

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  1. 遊戯王OCG:儀式召喚、進化の軌跡
    1. OCG最古の儀式モンスター《スカルライダー》登場【1998年】
    2. OCG初の効果を持つ儀式モンスター《サクリファイス》登場:【2000年】
    3. 《センジュ・ゴッド》等、儀式召喚をサポートするモンスターの登場【2000年】
    4. 闇属性汎用儀式魔法:《奈落との契約》
    5. 汎用儀式かつデッキからコスト支払いという革命《高等儀式術》登場【2006年】
    6. 《儀式の準備》の登場
    7. 儀式魔人の登場
    8. 儀式召喚以外の効果を持つ儀式魔法の登場:《救世の儀式》
    9. 相手の場のモンスターをリリース《リチュアに伝わりし禁断の秘術》の登場【2010年】
    10. 《虹光の宣告者》の登場【2014年】
    11. EXデッキのカードをリリースの代用とする《影霊衣の万華鏡》
    12. 墓地のカードを除外してリリースの代用とする:《影霊衣の降魔鏡》
    13. 墓地の儀式モンスターを儀式召喚できる:《影霊衣の反魂術》【2014年】
    14. 《儀式の下準備》の登場
    15. フィールド魔法による儀式召喚:《アモルファスP》
    16. 《サイバー・エンジェル-弁天-》登場
    17. 効果で名称を指定して下準備に対応:《リヴェンデット・ボーン》
    18. OCG初のデッキ儀式召喚:《リバース・オブ・ザ・ワールド》【2018年】
    19. 魔神儀(デビリチャル)の登場
    20. 【メガリス】の登場
    21. 《宣告者の神巫》(デクレアラー・ディバイナー)登場
    22. デッキから儀式召喚扱いで特殊召喚:《ネフティスの繋ぎ手》【2020年】
    23. 【ドライトロン】の登場【2020年】
    24. 《高尚儀式術》の登場
    25. 手札・場のカードを破壊して儀式召喚:《ヘヴィ・トリガー》
    26. 儀式・ペンデュラムモンスターの登場:《オッドアイズ・ペンデュラムグラフ・ドラゴン》
    27. 実質デッキ儀式:《ラヴェナス・ヴェンデット》
    28. 初の儀式・リバースモンスター
    29. 儀式召喚の軌跡年表

遊戯王OCG:儀式召喚、進化の軌跡

きゃすと(管理人)
きゃすと(管理人)

儀式召喚の発展・進化に繋がったであろうカード・テーマを独断と偏見でチョイスしてみました。重要な見落としがありましたらコメント欄で指摘いただけると助かります。

OCG最古の儀式モンスター《スカルライダー》登場【1998年】

儀式モンスター
星6/闇属性/アンデット族/攻1900/守1850
「スカルライダーの復活」により降臨。
場か手札から、星の数が合計6個以上になるよう
カードを生け贄に捧げなければならない。
1998年8月20日:遊戯王OCG最古の儀式モンスターの登場
※『ザ・ヴァリュアブル・ブック』収録

最初期の儀式モンスターとして《カオス・ソルジャー》や《サクリファイス》を思い浮かべる人は多いと思いますが、最古の儀式モンスターは実はコチラ。

24年近く経った今でも発行が続いている『ザ・ヴァリュアブル・ブック』シリーズの記念すべき一冊目でもあり、カードイラストは高橋和希先生書き下ろしという貴重な1枚。

当時は《落とし穴》に引っかからないという部分が評価されていたとかなかったとか……。

OCG初の効果を持つ儀式モンスター《サクリファイス》登場:【2000年】

儀式・効果モンスター
星1/闇属性/魔法使い族/攻 0/守 0
「イリュージョンの儀式」により降臨。
(1):1ターンに1度、相手フィールドのモンスター1体を対象として発動できる。
その相手モンスターを装備カード扱いとしてこのカードに装備する(1体のみ装備可能)。
(2):このカードの攻撃力・守備力は、
このカードの効果で装備したモンスターのそれぞれの数値になり、
このカードが戦闘で破壊される場合、代わりに装備したそのモンスターを破壊する。
(3):このカードの効果でモンスターを装備したこのカードの戦闘で
自分が戦闘ダメージを受けた時、相手も同じ数値分の効果ダメージを受ける。
2000年4月20日:遊戯王OCG初の効果持ち儀式モンスターの登場
※Magic Ruler-魔法の支配者-
《スカルライダー》の登場から約2年後、OCG初となる効果持ちの儀式モンスターが登場!
相手モンスターを装備カードにしてしまうという型破りな効果・漫画等での圧倒的なインパクトもあり、当時は少年たちの憧れの的でした。ただ、本体である《サクリファイス》はパック産、儀式魔法は『ザ・ヴァリュアブル・ブック2』収録って仕様はかなり鬼畜でしたね(笑)。

▲管理人はローガーディアンが好きでした
ちなみに、《カオスソルジャー》や《ゼラ》等が収録された『PREMIUM PACK 2』『DARK CEREMONY EDITION』は1999年12月、2000年3月にそれぞれリリースされています。

《センジュ・ゴッド》等、儀式召喚をサポートするモンスターの登場【2000年】

効果モンスター
星4/光属性/天使族/攻1400/守1000
(1):このカードが召喚・反転召喚に成功した時に発動できる。
デッキから儀式モンスター1体を手札に加える。
2000年7月13日:儀式召喚サポートが登場
※Pharaoh’s Servant(ファラオズ・サーヴァント)-ファラオのしもべ-
儀式モンスター・儀式魔法の増加を受けて、それをサポートするモンスターも続々登場!
2000年7月13日発売『Pharaoh’s Servant(ファラオズ・サーヴァント)-ファラオのしもべ-』に《センジュ・ゴッド》,《ソニック・バード》の2種が収録されました。
ちなみに《マンジュ・ゴッド》は2003年7月17日発売『暗黒の侵略者』収録なので、実は登場までに結構間が空いてたりします。

闇属性汎用儀式魔法:《奈落との契約》

儀式魔法
闇属性の儀式モンスターの降臨に必要。
(1):レベルの合計が儀式召喚するモンスターと同じになるように、
自分の手札・フィールドのモンスターをリリースし、
手札から闇属性の儀式モンスター1体を儀式召喚する。
2003年2月20日:闇属性汎用儀式魔法《奈落との契約》登場
※闇魔界の脅威 収録
特定の儀式モンスターではなく闇属性儀式モンスターという広域をカバーする儀式魔法。
今では珍しくもありませんが、当時はかなり斬新でした。

汎用儀式かつデッキからコスト支払いという革命《高等儀式術》登場【2006年】

儀式魔法
儀式モンスターの降臨に必要。
(1):レベルの合計が儀式召喚するモンスターと同じになるように、
デッキから通常モンスターを墓地へ送り、
手札から儀式モンスター1体を儀式召喚する。
2006年11月16日:《高等儀式術》の登場
※STRIKE OF NEOS(ストライク・オブ・ネオス)収録
汎用儀式魔法かつデッキからのコスト捻出という革命的なサポートカードの登場!
リリースの代わりにデッキから通常モンスターを墓地に送ってコスト代用するという大発明!このカードを始めてみた時の衝撃は今でも忘れられません……(うぅ、デミスドーザー)。
デッキからコストを支払うギミックを持つ儀式魔法は、その後も《超戦士の萌芽》等の類似カードに継承されています。

《儀式の準備》の登場

通常魔法
(1):デッキからレベル7以下の儀式モンスター1体を手札に加える。
その後、自分の墓地の儀式魔法カード1枚を選んで手札に加える事ができる。
2009年7月18日:《儀式の準備》の登場
※STARDUST OVERDRIVE(スターダスト・オーバードライブ)収録

そして時は進み、5D’s時代(第六期)に更なる儀式召喚革命が巻き起こる!

墓地状況次第ではありますが、1枚のカードで儀式モンスターと儀式魔法の2枚を揃えられるのは革命的でした。また、墓地回収が任意ってのも小回りが利いてとても使いやすいです。

このパックだけで、《儀式の準備》,【儀式魔人】,墓地効果持ちの儀式魔法が一気に追加されたってマジ⁉『STARDUST OVERDRIVE』はマジでヤベェパックだぜぇ……。

儀式魔人の登場

効果モンスター
星3/闇属性/悪魔族/攻1200/守2000
(1):儀式召喚を行う場合、その儀式召喚に必要なレベル分のモンスター1体として、
墓地のこのカードを除外できる。
(2):このカードを使用して儀式召喚したプレイヤーから見て相手は、
儀式召喚したそのモンスターがモンスターゾーンに表側表示で存在する限り、
モンスターを特殊召喚できない。
2009年7月18日:儀式魔人の登場
※STARDUST OVERDRIVE(スターダスト・オーバードライブ)収録

儀式モンスターの儀式に使用されると効果を発揮する儀式魔人の登場!

特に《儀式魔人リリーサー》の存在は大きく、その後の儀式テーマに多大な影響を与えました。

―――その結果、《儀式魔人リリーサー》は今でも余裕の禁止カードです。

儀式召喚以外の効果を持つ儀式魔法の登場:《救世の儀式》

儀式魔法
「救世の美神ノースウェムコ」の降臨に必要。
手札・自分フィールド上から、レベルの合計が7以上になるように
モンスターをリリースしなければならない。
また、自分のメインフェイズ時に墓地のこのカードをゲームから除外し、
自分フィールド上の儀式モンスター1体を選択して発動できる。
このターン選択した自分の儀式モンスターはカードの効果の対象にならない。
2009年7月18日:墓地効果付きの儀式魔法の登場
※STARDUST OVERDRIVE(スターダスト・オーバードライブ)収録
今では当たり前になった墓地効果付きの儀式魔法カードもここで登場!
最近の儀式魔法カードは、ここに何を盛り込むかで個性を出している印象が強いですね。

相手の場のモンスターをリリース《リチュアに伝わりし禁断の秘術》の登場【2010年】

儀式魔法
「リチュア」と名のついた儀式モンスターの降臨に必要。
自分フィールド上及び相手フィールド上から、
儀式召喚するモンスターと同じレベルになるように
表側表示で存在するモンスターをリリースしなければならない。
この効果で儀式召喚したモンスターの攻撃力は半分になる。
このカードを発動するターン、自分はバトルフェイズを行えない。
2010年12月1日:相手モンスターをリリースできる儀式魔法の登場
※DUEL TERMINAL|デュエルターミナル -オメガの裁き!!収録
相手フィールドのモンスターを儀式のリリースに使用する文字通り禁断の儀式魔法!
今では当たり前となった変則的な儀式魔法の走りとも言える存在。2022年10月15日発売『フォトン・ハイパーノヴァ』に収録される《リチュアの氷魔鏡》はこの系譜って感じ!
儀式魔法
「リチュア」儀式モンスターの降臨に必要。
(1):相手フィールドの表側表示モンスター1体をリリース、
またはレベルの合計が儀式召喚するモンスターと同じになるように自分の手札・フィールドのモンスターをリリースし、
手札から「リチュア」儀式モンスター1体を儀式召喚し、自分はその元々の攻撃力分のLPを失う。
(2):このカードが墓地に存在する場合、
自分の墓地の「リチュア」モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターをデッキの一番上に戻し、このカードをデッキの一番下に戻す。

《虹光の宣告者》の登場【2014年】

シンクロ・効果モンスター
星4/光属性/天使族/攻 600/守1000
チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上
(1):このカードがモンスターゾーンに存在する限り、
お互いの手札・デッキから墓地へ送られるモンスターは墓地へは行かず除外される。
(2):モンスターの効果・魔法・罠カードが発動した時、
このカードをリリースして発動できる。
その発動を無効にし破壊する。
(3):このカードが墓地へ送られた場合に発動できる。
デッキから儀式モンスター1体または儀式魔法カード1枚を手札に加える。
2014年7月19日発売:《虹光の宣告者》の登場
※ネクスト・チャレンジャーズ収録
《影霊衣の万華鏡》や《宣告者の神巫》等、エクストラデッキを直接触れるカードとの相性抜群!
墓地に送って良し!展開して良し!の最強カード!

EXデッキのカードをリリースの代用とする《影霊衣の万華鏡》

儀式魔法
「影霊衣」儀式モンスターの降臨に必要。
このカード名の(1)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):レベルの合計が儀式召喚するモンスターと同じになるように、
自分の手札・フィールドのモンスター1体をリリース、
またはリリースの代わりにEXデッキのモンスター1体を墓地へ送り、
手札から「影霊衣」儀式モンスターを任意の数だけ儀式召喚する。
(2):自分フィールドにモンスターが存在しない場合、
自分の墓地からこのカードと「影霊衣」モンスター1体を除外して発動できる。
デッキから「影霊衣」魔法カード1枚を手札に加える。
2014年10月11日:墓地のカードを除外してリリース代用する儀式魔法の登場
※ブースターSP-トライブ・フォース-収録
【リチュア】に続く儀式特化テーマとして【ネクロス】が登場!
その看板カードとして生み出されたのが、エクストラデッキのモンスターをリリースの代用とする《影霊衣の万華鏡》と、墓地の特定のカードを除外して代用する《降魔鏡》。
どちらのギミックも後々の儀式テーマ・関連カードに大きな影響を与えたカードと言えるでしょう。

墓地のカードを除外してリリースの代用とする:《影霊衣の降魔鏡》

儀式魔法
「影霊衣」儀式モンスターの降臨に必要。
「影霊衣の降魔鏡」の(1)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):レベルの合計が儀式召喚するモンスターと同じになるように、
自分の手札・フィールドのモンスターをリリース、
またはリリースの代わりに自分の墓地の「影霊衣」モンスターを除外し、
手札から「影霊衣」儀式モンスター1体を儀式召喚する。
(2):自分フィールドにモンスターが存在しない場合、
自分の墓地からこのカードと「影霊衣」モンスター1体を除外して発動できる。
デッキから「影霊衣」魔法カード1枚を手札に加える。
2014年10月11日:墓地のカードを除外してリリース代用する儀式魔法の登場
※ブースターSP-トライブ・フォース-収録

墓地の儀式モンスターを儀式召喚できる:《影霊衣の反魂術》【2014年】

儀式魔法
「影霊衣」儀式モンスターの降臨に必要。
「影霊衣の反魂術」の(1)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):レベルの合計が儀式召喚するモンスターと同じになるように、
自分の手札・フィールドのモンスターをリリースし、
自分の手札・墓地から「影霊衣」儀式モンスター1体を儀式召喚する。
(2):自分フィールドにモンスターが存在しない場合、
自分の墓地からこのカードと「影霊衣」モンスター1体を除外して発動できる。
デッキから「影霊衣」魔法カード1枚を手札に加える。
2014年11月15日発売:墓地の儀式モンスターも儀式召喚できる儀式魔法の登場
※ザ・シークレット・オブ・エボリューション
今では結構当たり前になった墓地の儀式モンスターの儀式召喚もネクロスが走り。
【ネクロス】ってテーマは儀式召喚に多大な影響を与えてますねぇ…。

《儀式の下準備》の登場

通常魔法
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
(1):デッキから儀式魔法カード1枚を選び、
さらにその儀式魔法カードにカード名が記された
儀式モンスター1体を自分のデッキ・墓地から選ぶ。
そのカード2枚を手札に加える。
2016年1月9日発売:《儀式の下準備》の登場
※シャイニング・ビクトリーズ収録

たった1枚で儀式魔法と儀式モンスターを手札に揃えられる神カード!

このカードの登場により、儀式魔法のテキストボックス内にモンスターのカード名が記されているかどうかが重要な要素として追加されました。

《儀式の準備》では対応できなかったレベル8以上の儀式モンスターをサポートしている点も偉い!

フィールド魔法による儀式召喚:《アモルファスP》

フィールド魔法
(1):フィールドの「アモルファージ」モンスターの攻撃力・守備力は300アップする。
(2):このカードがフィールドゾーンに存在する限り、
自分フィールドの「アモルファージ」モンスターがリリースされる度に自分はデッキから1枚ドローする。
この効果は1ターンに2度まで適用できる。
(3):墓地のこのカードを除外して発動できる。
自分の手札・フィールドから、レベルの合計が8になるようにPモンスターをリリースし、
手札から「虚竜魔王アモルファクターP」を儀式召喚する。
2016年1月9日発売:フィールド魔法による儀式召喚
※シャイニング・ビクトリーズ収録
フィールド魔法による儀式召喚と聞くと、最近来日した【リブロマンサー】のイメージが強いですが、お初はこちら。《アモルファクターP》は【ドライトロン】のイメージの方が強いですね。

《サイバー・エンジェル-弁天-》登場

儀式・効果モンスター
星6/光属性/天使族/攻1800/守1500
「機械天使の儀式」により降臨。
(1):このカードが戦闘でモンスターを破壊し墓地へ送った場合に発動する。
そのモンスターの元々の守備力分のダメージを相手に与える。
(2):このカードがリリースされた場合に発動できる。
デッキから天使族・光属性モンスター1体を手札に加える。
2016年5月14日発売:《サイバー・エンジェル-弁天-》の登場
※『コレクターズパック-閃光の決闘者編-』収録
【ドライトロン】等で引っ張り凧になった最強儀式サポートの一角。名称ターン1無し・リリースが条件・同名サーチOK・天使族・光属性etcetc、ありとあらゆる点が儀式と噛み合いまくる。

効果で名称を指定して下準備に対応:《リヴェンデット・ボーン》

儀式魔法
「ヴェンデット」儀式モンスターの降臨に必要。
(1):レベルの合計が儀式召喚するモンスターのレベル以上になるように、
自分の手札・フィールドのモンスターをリリース、
またはリリースの代わりに自分の墓地のアンデット族モンスターを除外し、
自分の手札・墓地から「ヴェンデット」儀式モンスター1体を儀式召喚する。
(2):自分フィールドの「リヴェンデット・スレイヤー」が戦闘・効果で破壊される場合、
代わりに墓地のこのカードを除外できる。
2017年9月9日:効果で儀式モンスターの名称を指定して下準備に対応する儀式魔法
※エクストラパック2017収録
「〇〇」儀式モンスターの降臨の部分では触れてはいないが、その下の効果部分で特定の儀式モンスターの名称を指定するという画期的なアイディア!最近はこういうカードも増えましたね。

OCG初のデッキ儀式召喚:《リバース・オブ・ザ・ワールド》【2018年】

速攻魔法
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
(1):レベルの合計が儀式召喚するモンスターのレベル以上になるように、手札の儀式モンスターをリリースし、手札・デッキから「破滅の女神ルイン」または「終焉の王デミス」を儀式召喚する。
2018年4月14日:初のデッキ儀式召喚かつ儀式召喚効果を内蔵した初の速攻魔法
※CYBERNETIC HORIZON(サイバネティック・ホライゾン)収録
OCG史上初のデッキからの儀式かつ、初の儀式召喚効果内蔵の速攻魔法カード!
初に初を重ねた超革命的なカードなんですが、何故か知名度が低い。デッキからの儀式召喚の走りを【メガリス】だと思っている人は意外と多いみたいです。
その後、《黒魔術の秘儀》(速攻魔法)等、儀式魔法じゃない儀式召喚効果内蔵カードが多数登場しました。

魔神儀(デビリチャル)の登場

2018年4月14日:儀式サポート集団『魔神儀(デビリチャル)』登場
※CYBERNETIC HORIZON(サイバネティック・ホライゾン)収録

手札の儀式モンスターや儀式魔法カードを見せてゴリゴリ動く儀式サポート集団『魔神儀』登場!

魔法による儀式サポート・儀式に特化したテーマはそこそこ登場していましたが、モンスター群による汎用性の高い儀式サポートというアプローチは中々に斬新でした。

モンスターでのサポートという面では、《マンジュ・ゴッド》以来の儀式革命と言って良さそう。

【メガリス】の登場

儀式・効果モンスター
星2/地属性/岩石族/攻 500/守2000
「メガリス」カードにより降臨。
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが儀式召喚に成功した場合、自分の墓地の儀式モンスター1体を対象として発動できる。
このカードのレベルをそのモンスターと同じにする。
その後、対象のモンスターを手札に加える。
(2):自分・相手のメインフェイズに発動できる。
レベルの合計が儀式召喚するモンスターのレベル以上になるように、
自分の手札・フィールドのモンスターをリリースし、
手札・デッキから「メガリス」儀式モンスター1体を儀式召喚する。
2019年10月12日:儀式召喚内蔵モンスターテーマ【メガリス】の登場
※IGNITION ASSAULT(イグニッション・アサルト)収録※フールは別収録
テーマを構成するモンスターの大半が儀式召喚効果を内蔵しているという異色の儀式テーマ!
遊戯王OCGにおける儀式召喚の歴史の粋を結集させた集大成ともいえるテーマで、モンスター効果によるデッキ儀式等、ありとあらゆることができる儀式テーマです。

《宣告者の神巫》(デクレアラー・ディバイナー)登場

チューナー・効果モンスター
星2/光属性/天使族/攻 500/守 300
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが召喚・特殊召喚に成功した場合に発動できる。
デッキ・EXデッキから天使族モンスター1体を墓地へ送る。
このカードのレベルはターン終了時まで、そのモンスターのレベル分だけ上がる。
(2):このカードがリリースされた場合に発動できる。
手札・デッキから「宣告者の神巫」以外のレベル2以下の天使族モンスター1体を特殊召喚する。
2020年2月4日:《宣告者の神巫》の登場
※遊戯王OCGストラクチャーズ 第1巻 付属カード
儀式召喚だけにフォーカスしたカードでは無いですが、儀式デッキに与えた影響の大きさを考えるなら外せない1枚です。このカードと《虹光の宣告者》はズッ友!

デッキから儀式召喚扱いで特殊召喚:《ネフティスの繋ぎ手》【2020年】

儀式・効果モンスター
星2/風属性/魔法使い族/攻2000/守 0
「ネフティスの輪廻」により降臨。
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが儀式召喚に成功した場合に発動できる。
手札・デッキから「ネフティスの繋ぎ手」以外の
「ネフティス」儀式モンスター1体を儀式召喚扱いで特殊召喚する。
(2):このカードが「ネフティス」カードの効果で、
リリースされた場合、または破壊された場合に発動できる。
次のスタンバイフェイズに、自分の手札・デッキ・フィールドからそれぞれ1枚まで、
儀式モンスター以外の「ネフティス」カードを選んで破壊する。
2020年8月8日:デッキから儀式召喚扱いで特殊召喚する効果が登場
※PHANTOM RAGE(ファントム・レイジ)収録
儀式召喚に成功したら、更にデッキから儀式モンスターを儀式召喚扱いで特殊召喚!
気軽におまけにしちゃいけないものがおまけについてくる!これも衝撃的でしたねぇ…。

【ドライトロン】の登場【2020年】

儀式魔法
儀式モンスターの降臨に必要。
このカード名の(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):攻撃力の合計が儀式召喚するモンスターの攻撃力以上になるように、
自分の手札・フィールドの機械族モンスターをリリースし、
自分の手札・墓地から儀式モンスター1体を儀式召喚する。
(2):このカードが墓地に存在する場合、
自分フィールドの「ドライトロン」モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターの攻撃力を相手ターン終了時まで1000ダウンし、
このカードを手札に加える。
2020年9月12日:レベルではなく攻撃力を参照する儀式魔法カードの登場
※デッキビルドパック ジェネシス・インパクターズ 収録
レベルではなく攻撃力を参照するという儀式召喚の常識を覆した意欲的なテーマ!
テーマ色の強めな印象とは裏腹に、基本的に儀式モンスターなら何でも扱えるという汎用性の高さも魅力的。その安定感と展開力の強さから環境に躍り出た久々の儀式テーマでもありました。

《高尚儀式術》の登場

儀式魔法
儀式モンスターの降臨に必要。
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
(1):レベルの合計が儀式召喚するモンスターと同じになるように、
手札の通常モンスターをリリースし、デッキから儀式モンスター1体を儀式召喚する。
この効果で特殊召喚したモンスターは相手エンドフェイズに持ち主のデッキに戻る。
2021年4月17日:《高尚儀式術》の登場
※DAWN OF MAJESTY(ドーン・オブ・マジェスティ)
言うなれば《高等儀式術》の逆バージョン!これは中々にインパクトのあるカードでした。

手札・場のカードを破壊して儀式召喚:《ヘヴィ・トリガー》

儀式魔法
「ヴァレルロード・R・ドラゴン」の降臨に必要。
(1):レベルの合計が8以上になるように、
自分の手札・フィールドのモンスターをリリース、
またはリリースの代わりに自分の手札・フィールドの「ヴァレット」モンスターを破壊し、
手札から「ヴァレルロード・R・ドラゴン」を儀式召喚する。
この効果で特殊召喚したモンスターはEXデッキから特殊召喚されたモンスターとの戦闘では破壊されず、
EXデッキから特殊召喚されたモンスターが発動した効果を受けない。
2021年7月17日:破壊を伴う儀式召喚の登場
※BURST OF DESTINY(バースト・オブ・デスティニー)収録
破壊されることがメリットとなる【ヴァレット】の性質にフォーカスした新機軸の儀式魔法!
知名度はあんまり高くないけど、個人的には結構好きな1枚。

儀式・ペンデュラムモンスターの登場:《オッドアイズ・ペンデュラムグラフ・ドラゴン》

儀式・ペンデュラム・効果モンスター
星7/光属性/ドラゴン族/攻2700/守2500
【Pスケール:青4/赤4】
このカード名のP効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分・相手のエンドフェイズに発動できる。
自分のデッキ・墓地から儀式魔法カード1枚を選んで手札に加える。
その後、このカードを持ち主の手札に戻す。
【モンスター効果】
「オッドアイズ・アドベント」により降臨。
このカードは儀式召喚及び手札からのP召喚でのみ特殊召喚できる。
(1):相手がEXデッキからモンスターを特殊召喚する度に、相手に300ダメージを与える。
(2):1ターンに1度、相手が魔法カードの効果を発動した時に発動できる。
このカードを自分のPゾーンに置き、その相手の効果を無効にする。
儀式召喚したこのカードをPゾーンに置いた場合、さらにEXデッキから「オッドアイズ」モンスター1体を特殊召喚できる。
2022年1月15日:史上初の儀式・ペンデュラムモンスターの登場
DIMENSION FORCE(ディメンション・フォース)収録
儀式とペンデュラムの二つの性質を併せ持つかなり斬新な1枚。このカードは儀式召喚及び手札からのP召喚でのみ特殊召喚できるというテキストが独自性を際立たせてます。

実質デッキ儀式:《ラヴェナス・ヴェンデット》

儀式魔法
「ヴェンデット」儀式モンスターの降臨に必要。
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
(1):自分の手札・デッキ・墓地から「ヴェンデット・スカヴェンジャー」以外の
「ヴェンデット」モンスター1体を選んで裏側守備表示で特殊召喚する。
その後、以下の効果を適用する。
●レベルの合計が儀式召喚するモンスターのレベル以上になるように、
この効果で特殊召喚したモンスターを含む自分フィールドのモンスターをリリースし、
自分の手札・墓地から「ヴェンデット」儀式モンスター1体を儀式召喚する。
2022年4月23日:実質デッキ儀式ギミックの登場
POWER OF THE ELEMENTS(パワー・オブ・ジ・エレメンツ)収録
一度、手札・デッキ・墓地からモンスターを特殊召喚してから儀式召喚!フィールドから儀式に使用する事で本領を発揮する「ヴェンデット」の特性にフォーカスした1枚です。

初の儀式・リバースモンスター

儀式・リバース・効果モンスター
星9/闇属性/天使族/攻1200/守2700
「冥占術の儀式」により降臨。
このカードは儀式召喚及び「聖占術姫タロットレイ」の効果でのみ特殊召喚できる。
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードがリバースした場合に発動できる。
デッキからリバースモンスター1体を裏側守備表示で特殊召喚する。
(2):自分・相手ターンに、以下の効果から1つを選択して発動できる。
●自分フィールドの裏側表示モンスターを任意の数だけ選んで表側守備表示にする。
●自分フィールドの表側表示モンスターを任意の数だけ選んで裏側守備表示にする。
2022年7月16日:史上初となる儀式・リバースモンスター
※DARKWING BLAST(ダークウィング・ブラスト)収録
OCG初の儀式・リバースモンスター!儀式召喚以外に特定の特殊召喚条件を持つモンスターは《オッドアイズ・ペンデュラムグラフ・ドラゴン》に続いて2体目です。

儀式召喚の軌跡年表

【1998年】
●OCG最古の儀式モンスター《スカルライダー》登場
【2000年】
●OCG初の効果を持つ儀式モンスター《サクリファイス》登場
●《センジュ・ゴッド》等、儀式召喚をサポートするモンスターの登場
【2003年】
●闇属性汎用儀式魔法《奈落との契約》の登場
【2006年】
●汎用儀式かつデッキからコスト支払いという革命《高等儀式術》登場
【2009年】
●《儀式の準備》の登場
●儀式魔人の登場
●儀式召喚以外の効果を持つ儀式魔法の登場:《救世の儀式》
【2010年】
●相手の場のモンスターをリリース《リチュアに伝わりし禁断の秘術》の登場
【2014年】
●《虹光の宣告者》の登場
EXデッキのカードをリリースの代用とする《影霊衣の万華鏡》
●墓地のカードを除外してリリースの代用とする:《影霊衣の降魔鏡》
●墓地の儀式モンスターを儀式召喚できる:《影霊衣の反魂術》
【2016年】
●《儀式の下準備》の登場
●フィールド魔法による儀式召喚:《アモルファスP》
●《サイバー・エンジェル-弁天-》登場
【2018年】
●OCG初のデッキ儀式召喚:《リバース・オブ・ザ・ワールド》
●魔神儀(デビリチャル)の登場
【2019年】
●【メガリス】の登場
【2020年】
●《宣告者の神巫》(デクレアラー・ディバイナー)登場
●デッキから儀式召喚扱いで特殊召喚:《ネフティスの繋ぎ手》
●【ドライトロン】の登場
【2021年】
●《高尚儀式術》の登場
●手札・場のカードを破壊して儀式召喚:《ヘヴィ・トリガー》
【2022年】
●儀式・ペンデュラムモンスターの登場:《オッドアイズ・ペンデュラムグラフ・ドラゴン》
●実質デッキ儀式:《ラヴェナス・ヴェンデット》
●初の儀式・リバースモンスター

儀式召喚の軌跡はまだまだ続く……

コメント

  1. 匿名 より:

    これはまた読み応えのある記事。
    まとめおつかれ様です。

    個人的には異なる儀式モンスターに使用できる『奈落との契約』もなかなかの革命でしたね。
    大地讃頌といいなんとか使いたかったけど当時の自分には無理だったな〜

  2. 匿名 より:

    2017年のリヴェンデット・ボーンが印象深いです。
    追加テキストで特定モンスターを記すことで儀式の下準備に対応させるのは天才的だと思いました

    • cast より:

      下準備の所で少し触れはしたんですが、確かにこれは画期的でしたもんね。追記しておきます。

  3. より:

    リチュアル・ブルーのスリーブがほしい
    占術姫とかサイバー・エンジェルとか入れたい

  4. 匿名 より:

    高等儀式術の所にリチュアの写魂鏡ってあるけど、写魂鏡はライフを払って儀式だよね

  5. 匿名 より:

    リバース・オブ・ザ・ワールドの項で言及されてる緊急儀式術についてなんですが、9期のディメンション・オブ・カオスで登場したカードなのでリバース・オブ~よりも後に登場したような記述はおかしくありませんか?

  6. 匿名 より:

    儀式の進化を一番感じたのはやっぱりネクロスですね。
    事故要因でもあった儀式モンスターに手札効果をつけて回るようにしたのはすごかった。

    あとはサクリファイスの初期テキストはめちゃくちゃで面白いですね。

    • cast より:

      相手モンスター1体の攻撃力・守備力を得る。
      吸収モンスターがいる時、超過したプレイヤーダメージは相手プレイヤーも受ける。
      この効果は1ターンに1度しか使えず、吸収モンスターは1体まで。対象モンスターは「サクリファイス」の装備カード扱いとする。

      ごちゃごちゃっとしてて効果が把握しにくい!でも、吸収モンスターって表現は割と好きです。

  7. 匿名 より:

    どれも印象深い出来事ではあるが、個人的にはやはり「メガリス」の登場を推したい。

    このカード群の登場により、ついにメインデッキをすべて儀式モンスターカードにしたデッキが成立するようになってしまったからだ。
    まだネタの域を出ないものの、いずれは実戦でそういう構築を使ってみたいものである。

    • cast より:

      メガリスは本当に何でもできるテーマですもんね
      何でも出来過ぎてついついワンキルしがちですがw

  8. 匿名 より:

    古聖戴サウラヴィスも印象的でした
    儀式召喚する気もないのに単体でデッキに入ってるよこいつ・・・・・・

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