『ワールドプレミアパック2020』収録《死翼のフレスヴェイス》の特集記事です。
テキスト通りに機能するとリンク3・攻撃力4800という圧倒的な攻撃力を体現するモンスターですが、その条件が難しいのは目に見て明らか!
競合となりうるモンスターも強大で、向かう所は逆風ばかりと言った感じですが、刺さるデッキにはとことん刺さるという癖の強さが魅力的な1枚です。
相性の良いデッキ等も踏まえつつ、《死翼のフレスヴェイス》の使い方について考えて行きます。
©高橋和希 スタジオ・ダイス/集英社・テレビ東京・NAS ©Konami Digital Entertainment
死翼のフレスヴェイス|効果考察・使い方
《死翼のフレスヴェイス/Hraesvelgr, the Desperate Doom Eagle》
リンク・効果モンスター
リンク3/風属性/鳥獣族/攻2400
【リンクマーカー:上/左下/右下】
風属性モンスター2体以上
このカード名の(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):相手の墓地にモンスターが存在しない場合、このカードの攻撃力は2400アップする。
(2):相手の墓地のモンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターをデッキに戻す。この効果は相手ターンでも発動できる。
リンク3攻撃力4800とかいう化け物
条件付きではありますが、テキスト通りに機能すれば実際攻撃力4800という化け物です。
相手の墓地にモンスターが存在しないって条件が相当厳しいからこそ許された効果なので、妥当と言えば妥当ですが、この上昇値は流石に目を見張る数値ではないでしょうか?
一応②効果を使って①をサポートする設計にはなっていますが、往復のデッキバウンスだけで相手の墓地のモンスターを空にし続けるのは結構大変です。真剣に向き合うのであれば、《次元の裂け目》とか《マクロコスモス》でサポートしつつ、②効果ですり抜けた所を弾く感じになると思います。
相手の墓地のカードを相手ターンに大きく削れるカードを使えば、コンバットトリック的な立ち回りも出来そうですが、流石にそれは狙いすぎかもしれませんね。
似た素材指定のリンク3に《王神鳥シムルグ》とかいうヤベェ奴がいる
《王神鳥シムルグ/Simorgh, Bird of Sovereignty》
リンク・効果モンスター
リンク3/風属性/鳥獣族/攻2400
【リンクマーカー:左下/下/右下】
鳥獣族モンスターを含むモンスター2体以上
このカード名の(3)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
このカードはリンク素材にできない。
(1):このカード及びこのカードのリンク先の鳥獣族モンスターは相手の効果の対象にならない。
(2):このカードが戦闘で破壊される場合、代わりに自分フィールドの「シムルグ」カード1枚を破壊できる。
(3):自分・相手のエンドフェイズに発動できる。使用していない自分・相手の魔法&罠ゾーンの数以下のレベルを持つ、鳥獣族モンスター1体を手札・デッキから特殊召喚する。
性能的にかなり魅力的な《死翼のフレスヴェイス》ですが、似た素材指定のリンク帯に《王神鳥シムルグ》がいるのが最大の障壁だと個人的に考えています。
厳密に言うと属性と種族で異なる素材指定ですが、風属性モンスター2体=《ハーピィ・コンダクター》である以上、風属性デッキは《王神鳥シムルグ》を展開するハードルが非常に低いと言えます。
《王神鳥シムルグ》が立つ=《霞の谷の巨神鳥》による制圧(キャリアがあれば無限妨害)なので、これは強力すぎるライバルと言えます。※「トライブリゲード」でも両方同等のコストで展開可能。
差別化できるとするなら、《ドラグニティナイト-ロムルス》からの展開では《王神鳥シムルグ》を展開できないとかでしょうか?
《ドラグニティナイト-ロムルス/Dragunity Knight – Romulus》
リンク・効果モンスター
リンク2/風属性/ドラゴン族/攻1200
【リンクマーカー:左下/右下】
トークン以外のドラゴン族・鳥獣族モンスター2体
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードがリンク召喚に成功した場合に発動できる。デッキから「ドラグニティ」魔法・罠カードまたは「竜の渓谷」1枚を手札に加える。
(2):ドラゴン族モンスターがEXデッキからこのカードのリンク先に特殊召喚された場合に発動できる。手札からドラゴン族・鳥獣族モンスター1体を守備表示で特殊召喚する。この効果で特殊召喚したモンスターはこのターン、効果が無効化され、リンク素材にできない。
《ドラグニティの神槍》をサーチして《ドラグニティナイト-ロムルス》に装備し、《ドラグニティ-ファランクス》をキャストオフすれば《死翼のフレスヴェイス》を展開できます。
「ドラグニティ」展開なら他にもっと色々選択できそうではありますが、一応差別点として成立していると言っても良いかもしれません。※微妙な所ですが…。
トライブリゲードで出すリンク3候補として見所あり
墓地バウンスが滅茶苦茶刺さる相手なら「トライブリゲード」から出して制圧要員とするのもアリでしょうね。まぁ、これも《王神鳥シムルグ》がライバルになるんですが、それは相手次第って事で!
終始《王神鳥シムルグ》の事ばかり書いた気がしますが、あのカード本当に強いですね……。
無限巨神鳥自体は割と穴のあるコンボなんですが、やっぱり決まると負けますからねぇ(強い)!
メルフィーに1枠とってみようかな?
管理人の「メルフィー」は「鉄獣戦線」を採用している型なので、展開自体は意外と簡単だったりします。
メインが膨れるのを嫌って「王神鳥」も入れてないし、その枠に《死翼のフレスヴェイス》を入れてみるのはありかなーって思いました(こなみかん)。
コメント
またメルフィーの森に危険生物が…
メルフィー・エンペラー続き、
死翼のフレスヴェイスもメルフィー・ディッキーになってしまったか。
霊獣なら相性がいいのでは? 風属性でマクロコスモスとも相性がいいし。
デビル・コメディアンのコンビ漫才が2400ATK相当ってことでいいかな