【炎王新規使ってみた感想】天底の使徒or黒魔女?揺れる採用ギミック《デッキレシピ付》

9月も中頃なのにまだ全然暑いぜェ!

――――という事で、まだまだ暑い日が続いていますが、そんな残暑に負けない熱さを持つテーマ【炎王】で実際に遊んでみたので、その感想をザックリご紹介!

破壊を多用するという性質はそのままに、安定感と相手ターンエクシーズという強力な武器を手に入れた新生【炎王】デッキ!……この変化、正に新生と呼ぶに相応しい……。

今回は【黒魔女ギミック】と【天底ギミック】の両方を採用した混合デッキでテストしてみたので、それら出張ギミックの良し悪しを中心に解説していくぜ!

©スタジオ・ダイス/集英社・テレビ東京・KONAMI
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炎王新規使ってみた感想

本記事では、ストラクチャーデッキR『炎王の急襲』で強化された【炎王デッキ】について解説。テストに使用したデッキレシピを中心に、採用ギミック・新カードの感想や、テーマとしての強さ・弱さ・今後の課題などについて触れています。

使用したデッキレシピ

きゃすと(管理人)
きゃすと(管理人)

今回の構築は、定番になっている【黒魔女ギミック】と【天底ギミック】の両方を試す為、両方採用した混合型にしてみました。正直、どちらかに絞った方がデッキスロット的に良いとは思いますが、これはこれで貫通力マシマシで中々良かったです。《炎王神獣ガルドニクス》は自由枠です。

炎王デッキを使ってみて感じた事・気付いた事

炎王デッキの魅力

■初動を様々な外部ギミックで補える(構築幅が広い)

1枚初動は《真炎王ポニクス》3枚のみですが、それに触る手段がとにかく多い。今回のレシピでも、《天底の使徒》3枚、《罪宝狩りの悪魔》3枚、《黒魔女ディアベルスター》1枚、と言った具合に、初動を外部ギミックによって嵩増しすることができます。これにより安定感はかなり上がります。

■増殖するGに対する潜在的な強さ

ポニクス召喚から入る場合、全ての展開を通しても自分ターンの特殊召喚回数はたったの1回。外部ギミック(黒魔女,マクシムス等)を含めると少し増えるパターンもありますが、潜在的に《増殖するG》には強いデッキと言えそうです。どちらかと言うと相手ターンに投げられる方が嫌かも?

ガネーシャやハヌマーンをPON出しするだけでも妨害になるのも魅力ですね!

■継戦力が高く粘り強い

何度でも手札に帰って来るポニクス、維持できれば毎ターン破壊からのサーチが出来る孤島、破壊されると復活するガルドニクス等々、継戦能力の高いカードが意外と揃ってます。先攻展開した上に次の自分ターンのプランを安定確保できるのはそれだけで強みですね。

■破壊除去に対して疑似的な耐性を持つ

破壊されると何かが起きる。この疑似的な破壊に対する耐性も大きな強みと言えます。

■エースモンスター《炎王神ガルドニクスエタニティ》が豪快!

相手ターンに飛び出るモンスター全破壊ってだけでも強力なんですが、場に残った状態でターンが帰って来た際の爆発力も凄いんですね。相手の場に魔法・罠があるなら除去で様子見、それもOKなら孤島で爆発して蘇生効果に繋げる!うーん、素晴らしい強さだね!

炎王デッキの課題

■無効化系効果がテーマ内に少ない

テーマ内の無効系効果が《炎王獣ガネーシャ》と《炎王獣ハヌマーン》の2体のみ。特に魔法・罠カードに対しては、ハヌマーンの展開優先度から考えても苦手と言わざるを得ません。先攻でエクストラから万能無効を展開するのもそこまで得意ではないので、ここは少し考えた方が良い所かも?

外部ギミックとして黒魔女を採用し、そこからシルウィアを構える等、色々出来る事はありそう。

■破壊には強いが除外にはやはり弱い

メリットとして破壊に対する疑似耐性があると言いましたが、逆を言えばそれ以外の除去に対してはほぼノーガードレベル。除外は勿論、バウンス効果はかなり苦手です。最近は《S:Pリトルナイト》で気軽に除外が飛んでくるので、ここもやはり留意する必要がありそうですね。

■墓穴の指名者がかなりきつい

上の項目2つにも関係ありますが、特に《墓穴の指名者》がやば過ぎ!

分かり易い所で言うと、先攻展開で使用する《炎王獣バロン》の効果。これ、破壊された次のスタンバイフェイズに強制発動⇒処理するので、ここに《墓穴の指名者》が通っちゃうんですね。バロンはピン採用も多いので、ここを除外されると後々アド面で響いてくる為、結構気になるポイントです。

■炎王の孤島は最大の武器であり弱点でもある

《炎王の聖域》による防御手段を得たとは言え、やはり《炎王の孤島》という弱点は相変わらず。しかも聖域は除外には対応できない為、やっぱり除外は超苦手って感じです。最大の武器にして最大の弱点。誰でもお家が無くなるのは嫌だからね。みんな優しくしてくれよな!

■良くも悪くもデッキ相性が出る

破壊するのも破壊されるのも得意だが、逆を言えばそれ以外の除去手段を持たない!

要するに対面との相性が滅茶苦茶出るデッキって事です。まぁ、エクストラや外部ギミックの選定という観点からすれば、破壊以外を優先して行けるので楽ではありますね(笑)。

天底の使徒ギミックの良さ・悪さ

通常魔法
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
(1):EXデッキからモンスター1体を墓地へ送る。
その後、墓地へ送ったモンスターの攻撃力以下の攻撃力を持つ、
「ドラグマ」モンスターまたは「アルバスの落胤」1体を自分のデッキ・墓地から選んで手札に加える。
このカードの発動後、ターン終了時まで自分はEXデッキからモンスターを特殊召喚できない。

天底ギミックの簡単な説明


■《天底の使徒》でEXデッキのモンスターを墓地に送りながら《教導の大神祇官》をサーチし、更にEXデッキから墓地に送ってアドを稼げる。


■《鉄獣戦線 凶鳥のシュライグ》を落とす事でレベル1鳥獣族《真炎王ポニクス》のサーチが可能。これで【炎王】側の初動を安定させるギミック

天底ギミックの最大の魅力は、その爆発力と器用さ!

フェリジット効果による手札交換シュライグによるポニクスサーチヌトスorスカルナイトによる盤面干渉等、とてもじゃないけど1枚のカードから捻出できる爆発力と器用さとしては破格。

《天底の使徒》が無制限になった事で初手に来る確立も上がっているので、ギミックとして据えやすくなったのも魅力的。ただ、《教導の大神祇官》を素引きしてしまうと《天底の使徒》の発動自体が出来なくなってしまう為、「ドラグマ」モンスターの採用を増やすまたは手に引いた《教導の大神祇官》をデッキに戻すor墓地に送る等の手段を用意しておく必要があります(天底は墓地回収対応)。

融合・効果モンスター
星6/闇属性/鳥獣族/攻1500/守2400
同じ種族・属性でカード名が異なるモンスター×2
このカード名の(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードの戦闘で発生する相手への戦闘ダメージは倍になる。
(2):このカードが墓地へ送られた場合に発動できる。
自分は1枚ドローする。

―――と、事故要素を多少孕んでいるギミックではありますが、《共命の翼ガルーラ》(墓地に送られると1ドロー)での強化も確定している等、伸び代的にも期待充分なギミックです。

黒魔女(ディアベルスター)ギミックの良さ・悪さ

通常魔法
このカード名の(1)(2)の効果は1ターンに1度、いずれか1つしか使用できない。
(1):このカード以外の自分フィールドの表側表示カード1枚を墓地へ送って発動できる。
手札・デッキから炎属性・レベル1モンスター1体を特殊召喚する。
(2):墓地のこのカードを除外し、自分の墓地の「スネークアイ」モンスターか
「ディアベルスター」モンスター1体を対象として発動できる。
デッキから炎属性・レベル1モンスター1体を手札に加える。
その後、対象のモンスターをデッキの一番下に戻す。

黒魔女(ディアベルスター)ギミックの簡単な説明


■《黒魔女ディアベルスター》の効果で《原罪宝-スネークアイ》をセットし、発動する事で《真炎王ポニクス》を特殊召喚する

黒魔女(ディアベルスター)ギミックの最大の魅力は、召喚権を使わない事と安定感!
効果モンスター
星4/炎属性/獣戦士族/攻1800/守 200
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードがモンスターゾーンに存在し、モンスターの効果が発動した時に発動できる。
その発動を無効にし、このカード以外の自分の手札・フィールド(表側表示)の炎属性モンスター1体を破壊する。
(2):このカードが破壊され墓地へ送られた場合、
「炎王獣 ガネーシャ」以外の自分の墓地の獣族・獣戦士族・鳥獣族の炎属性モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを特殊召喚する。
そのモンスターの効果は無効化され、エンドフェイズに破壊される。
召喚権が完全フリーになる事で《炎王獣ガネーシャ》召喚からスタートが可能になり、相手の手札誘発モンスター(灰流うらら等)をケアしつつ動くことが出来る。
初動枚数としても最大6枚の嵩増し(黒魔女3+罪宝狩りの悪魔3)が可能で、ポニクス素引きも含めればかなりの安定感を実現可能です。ただ、《炎舞-天キ》が絡まないと黒魔女を省エネ運用できなかったり、天底ギミックほどの器用さは無い等、コチラはこコチラで細かい課題が存在しています。
通常罠
このカード名の(1)(2)の効果は1ターンに1度、いずれか1つしか使用できない。
(1):自分の手札・フィールド(表側表示)から「ディアベルスター」モンスター1体を墓地へ送り、
フィールドの表側表示カード1枚を対象として発動できる。
そのカードの効果を無効にする。
(2):自分の「ディアベルスター」モンスターまたは自分の「罪宝」魔法・罠カードの効果の発動にチェーンして、
相手が魔法・罠・モンスターの効果を発動した時、墓地のこのカードを除外して発動できる。
その相手の効果を無効にする。
なお、《裏切りの罪宝-シルウィア》を追加採用し、課題である無効化系カードの増強を図りつつ、器用さ不足を補う事も出来る為、構築次第ではそこもクリアできるかもしれません。
でもまぁ、この丸さは目を見張るものがありますからね。特別な理由がない限り、第一候補になり得るギミックだと思います。

かなり遊び甲斐のあるストラクチャーデッキです

きゃすと(管理人)
きゃすと(管理人)

今回は【天底型】【黒魔女型】の二つのギミックを紹介しましたが、これ以外にも【ホルス型】【鉄獣型】等、様々な構築が開発されています。かなり遊べるストラクチャーデッキだと思うので、皆さんも是非触ってみて下さい。想像していたものの数倍は強いです。オススメ!

 

コメント

  1. 匿名 より:

    何か混ぜるなら黒魔女ギミックの方が優勢であるようだけれど
    高額すぎる・自デッキどいつもこいつも黒魔女にしたくないなどの理由があれば純でもちゃんと回せるぞ
    初手ポニクスへのアクセスがもたらすメリットは
    ・孤島に聖域(+1妨害になるかもしれない札)が付いてくる
    ・ポニクスという繰り返し使える札が手に入る
    という点であるから
    出張しない分の枠は孤島と単体完結妨害を追加して前者は補うことができ
    後者はバロンでも孤島でも聖炎王でデッキから割るでもよくそのうち手に入るからOK

  2. 匿名 より:

    《炎王神獣ガルドニクス》は自由枠といえばそうだけれど
    聖域素引き+割れるのが聖炎王だけという手札では
    聖域→孤島→孤島で聖炎王破壊しもう一枚の聖炎王サーチ
    →聖炎王を出す→デッキの炎王神獣ガルドニクスを割る
    →次スタンバイに炎王神獣が蘇生しフィールドにいる聖炎王が割れる→墓地にいた方の聖炎王が蘇生する
    →聖炎王と炎王神獣で☆8×2が揃う

  3. 匿名 より:

    「1枚初動自体は少ないが触る手段がとにかく多い」というのがここ数ヵ月のKONAMIのトレンドって感じしますね

  4. 匿名 より:

    読んでいて滅茶苦茶ためになる、こういう記事を待ってましたよ!
    今回のストラクは不人気で、ストレージ行きレベルとか噂で聞いたけど、安い内に組んで、もしかしてご褒美に化ける新規が後に来るのかもしれませんね

  5. 匿名 より:

    シュライグを使うならヴェーラーよりサーチ可能なDDクロウのほうが便利だと思います

  6. 匿名 より:

    大神祇官からポニクスにつながるのおもろい

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