「《時の女神の悪戯》をはじめとした、『女神』カードの効果が”ヤバイ”ってよく耳にするけど、具体的に何が起こるの?」って思っている人は意外と多いのではないでしょうか?
『エクストラパック2019』に収録される「女神」カードについて、管理人と一緒にゆるーく予習してみましょう。
時の女神の悪戯等、女神カードの効果おさらい
《時の女神の悪戯/Mischief of the Time Goddess》 速攻魔法 このカードはチェーン発動できず、このカードの発動に対して魔法・罠・モンスターの効果は発動できない。 (1):自分フィールドのモンスターが「ワルキューレ」モンスターのみの場合、自分バトルフェイズ終了時に発動できる。このカードを墓地へ送る。次の自分ターンのバトルフェイズ開始時までターンをスキップする。そのターンの終了時まで自分は「時の女神の悪戯」を発動できない。 |
チェーン発動できないけどチェーン発動もされない
チェーン発動できず、チェーン発動もされない孤高の存在。発動を妨害される心配がない為、攻めの姿勢を崩す事無く追加のバトルフェイズを行う事が可能です。
なお、流石に3連続バトルフェイズは出来ないようになっています(そりゃそうだ)。
ワルキューレの攻撃力が低い理由はココにある
「ワルキューレ」モンスターのステータスを見て、「あれ?何か弱くない?攻撃力低くない?」って思った人も多い事と思いますが、その理由の大半は《時の女神の悪戯》の性能にあります。
連続バトルフェイズって馴染みが無さすぎてイマイチ実感が湧かないですが、要するにモンスター全員が2回攻撃(ダイレクト可)になるようなもんです(効果も加味すると更に凶悪ですが…)。
攻撃力合計4000の盤面=ゲームエンドがあり得るって考えると少し怖くないですか?
《ワルキューレ・ツヴァイト》みたいに攻撃トリガーの効果を2回使えるってのも大きな強みですし、それ以外の効果もターンを経過する事で実質連続使用できます。
…そう考えると、「ワルキューレ」モンスターの強さが少し控えめなのも納得できるかもしれません。
セットしたカードもターン経過で即使用可能に!
ターンが経過する恩恵はそれ以外にも勿論あります。
セットした罠カードは次のターン以降じゃないと発動する事ができませんが、《時の女神の悪戯》の効果でターンを経過させれば即発動可能です。
《リビングデッドの呼び声》等の蘇生札なら連続バトルフェイズの恩恵も大きいですし、ワンキル率上昇に繋がりそうですね。
ターン経過でモンスター効果・セットカード(速攻魔法・罠)等をうまく使う。…これも《時の女神の悪戯》の一つの役割と言えそうです。
ウルド、ヴェルダンディ、スクルドの流れについて
《女神スクルドの託宣》,《女神ヴェルダンディの導き》,《女神ウルドの裁断》も少しややこしい効果なので解説しておきます。
まずは各カードのテキストのご確認をお願いします。
《女神スクルドの託宣/Goddess Skuld’s Oracle》 永続魔法 このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。 (1):このカードの発動時の効果処理として、自分フィールドのモンスターが「ワルキューレ」モンスターのみの場合には、デッキから「女神ヴェルダンディの導き」1枚を手札に加える事ができる。 (2):1ターンに1度、自分メインフェイズに発動できる。相手のデッキの上からカードを3枚確認し、好きな順番でデッキの上に戻す。この効果の発動後、ターン終了時まで自分は天使族モンスターしか召喚・特殊召喚できない。 |
《女神ヴェルダンディの導き/Goddess Verdande’s Guidance》 永続魔法 このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。 (1):このカードの発動時の効果処理として、自分フィールドのモンスターが「ワルキューレ」モンスターのみの場合には、デッキから「女神ウルドの裁断」1枚を手札に加える事ができる。 (2):1ターンに1度、カードの種類(モンスター・魔法・罠)を宣言して発動できる。相手のデッキの一番上のカードをお互いに確認し、宣言した種類のカードだった場合、相手はそのカードを自身のフィールドにセットする。違った場合、またはセットできない場合、相手はそのカードを手札に加える。 |
《女神ウルドの裁断/Goddess Urd’s Verdict》 永続魔法 (1):自分フィールドの「ワルキューレ」モンスターは相手の効果の対象にならず、相手の効果では破壊されない。 (2):1ターンに1度、カード名を1つ宣言し、相手フィールドにセットされたカード1枚を対象として発動できる。そのセットされたカードをお互いに確認し、宣言したカードだった場合、そのカードを除外する。違った場合、自分フィールドのカード1枚を選んで除外する。 |
結局何が起こるのか?
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「手数の割に大した事起こってねぇじゃねーか!」と思うかもしれませんが、上記の恩恵を得ながら盤面に永続魔法カードを3枚(スクルド1枚から供給)増やすってのは中々の物。
サーチ効果の多い遊戯王だと、デッキトップ操作が大した被害に繋がらないって事も勿論あるのですが、それでもハマればいやらしい効果ですし、永続魔法なので毎ターン使用する事も出来ます。
《降雷皇ハモン》等の永続魔法の数が重要になるモンスターと併用したり、自分フィールドのカードを破壊・コストにするカードと併用する等の道もありますし、結構器用なカードだと思います。
まぁ、「ワルキューレ」のみって条件がある以上、何でも自由に混ぜられるって訳ではないんですけどね…(;^ω^)
オンリーワンな動きが出来るのは確か
強さを求めるだけなら、もっとスマートな方法はいくらでもありますが、「ワルキューレ」「時の女神」がオンリーワンな性能・デッキである事は事実です。
Vジャンプ11月付録カード《ワルキューレ・シグルーン》で展開も安定するようになりますし、程よい強さに仕上がるんじゃないかな?…と個人的には考えています。
「連続バトルフェイズ」・「トップ操作」・「女神」・「戦乙女」等々、ここら辺のキーワードがグッとくる人は組んでみると楽しいかも知れませんぞ!
コメント
後方ワンキルテーマな気がしますね
かなり独特な動きのテーマで、使ってて面白そう
今回の来日は面白いテーマが多いですね
1つやらかしてますが…
ワルキューレを墓地に落とします。
覇王券竜スタヴを特殊召喚します。
墓地のワルキューレをコピーしスタヴをワルキューレにします。
場にはワルキューレしかいないので時の女神のいたずら発動します。
これで終わりにできるコンボが欲しいな
「このカードを墓地に送る」の一文はなんでついてるんだろ
海外公式曰くテスターが処理について混乱したので発動した後墓地へ送ることを明示するためにつけたらしい。
この一文のせいでマクロコスモス下での使用とか弱体化してもおかしくないけど
エンドフェイズやスタンバイフェイズを経由しないので何かに悪用できないかな
悪戯はマキュラの再来でもあるのか…
ヴェルダンディ単体なら、相手の場を埋める意味で居合いドローやジャックナイツに入れるのも面白そう
モチーフ的に三姉妹揃って極星やジェネレイドで使いたいけど難しいかな
「ワルキューレ」は面白いテーマなんだけど、「女神スクルドの託宣」が最初にこないと厳しい印象があるかな。もう少しサーチカードの種類が増えても良い気もします。実際、まわしてみないとわからないけど。